当委員会では、完成年次を迎えた看護系大学の自己点検評価・評価委員会等で中心的な立場にある教職員の皆様から、今年度の事業による試行評価にご協力頂く「評価委員」を募集いたしました。平成20年10月に「看護系大学における評価者研修」を東京で開催いたしました。
はじめに、文部科学省看護教育専門官の小山田恭子様よりご挨拶を頂戴しました。
急激な大学増加を看護基礎教育の充実につなげるためには、現在行われている、大学全体の総合的な状況の評価だけでなく、専門分野に特化した教育評価の基準と仕組みが必要不可欠であること、本研修への期待などをお話しいただきました。
高橋真理委員(北里大学)より、看護学に特化した評価の必要性、画一化を避け、専門家同士の専門性にかけた相互の発展を理想として、相互評価を行っていく、ということについて講演が行われました。さらに、評価の実際の基準・フォーマットを用いて、その内容や用法が説明されました。
中村慶子委員(愛媛大学)より、昨年度に試行評価を引き受けてから実際に実施するまでの具体的な経過、実施後の変化、昨年度の評価における課題などについて説明が行われました。質疑では、自己評価を行う時期、現地調査の準備や苦労した点などについての質問が出されました。
昨年の試行評価対象校から提供された自己評価資料と大学の資料を見ながら、今年度の評価書式を用いて書面調査の演習を行いました。最後に、中西睦子委員(国際医療福祉大学)が、討議の結果を踏まえたまとめを行いました。
第2回目の研修は、試行評価後の2月・3月に開催する予定です。