段暁楠です。私は中国出身で、看護の基礎教育修了後に日本に留学し、日本の看護師免許を取得した後、慢性期医療を担う病院や一般病院の脳神経外科・内科病棟で看護師として勤務しました。その後、千葉大学大学院看護学研究科高齢社会実践看護学講座修士課程・博士課程を修了し、2024年より日本赤十字豊田看護大学の老年看護学領域に助教として着任しました。
【看護師・大学の教員になったきっかけ】
私が看護師になろうと考えたきっかけには、小さい頃に体が弱く、冬になると肺炎になりがちだったことがあります。父の会社の看護師が私の家の近くに住んでいて、朝早く家に来てもらい、輸液をしてもらいました。その時の様子が私の記憶の中に残り、将来は人に役立つ人間になりたいと思い、看護の道を選びました。
研究・教員を目指したきっかけは、病院に勤務していた際に、看護研究を行ったことでした。その時、研究成果は看護の質向上に生かせると実感し、専門家の指導のもとに確実な研究スキルを身に付けたいと考え千葉大学大学院に進学し、高齢者看護の正木先生のもとで5年間研究を行いました。また、大学院修了後は、看護師の臨床経験も活かしたいと思い、看護大学の老年看護の助教に就きました。現在は、老年看護学実習指導に携わりながら、高齢者に対する看護の質向上と看護・介護ロボットに関する研究を取り組んでいます。
【学生との関わり】
学生が万全な状態で実習へ参加でき、より楽しく実習に取り組むことができるように工夫しています。また、学生の話や考えを丁寧に聞き、その気持ちに寄り添うように努めています。
大学では、国際交流委員会に所属しています。委員会に参加する中で、他の国の赤十字の活動や看護教育の状況を知り、外国の学生との楽しく多彩な交流活動に参加しています。今後、積極的に赤十字の国際研究と国際交流に参加していきたいと考えています。