DXTOOL

2024年3月18日
DXコンテンツ, DX教材:開発

デジタル模擬患者を活用したシミュレーション学習

 学習者の学習意欲を高めるために教育にゲーム要素を取り入れるゲーミフィケーション手法を取り入れました。これまでオンラインシミュレーションでは、学習者が講師や指導者側が演じる患者や家族とリアルタイムでコミュニケーションをとることで進めていました。しかし、その方法ではfidelity、特に心理的要素の側面では不十分な場合があり、学習者がシナリオに没入することも困難でした。そこで、学習者がオンラインで関わる家族や家族として、デジタル模擬患者を導入しました。

今回紹介するのは、救急外来を受診した患者に対する問診にRealityや没入感を持たせるために学生がオンライン上で関わる患者にデジタル模擬患者を採用したものです。

デジタル模擬患者はゲームエンジンUnrealEngine5.0.0でプロジェクトを起こし、顔表情の表現のためにモーションキャプチャとしてiPhoneとLive Link Face v1.1.2を活用しました。


これらの技術はまだまだ発展途上で障壁も大きいです。一方で、大きな可能性を秘めております。今後は、小児領域など、シミュレータでの再現が難しい分野を検討しています。一緒にデジタル模擬患者を活用した教育・研究を希望される方は、是非ご連絡をください。

京都橘大学看護学部・大学院看護学研究科 准教授 野島敬祐

連絡先 nojima@tachibana-u.ac.jp

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