公衆衛生看護学領域の先生方と一緒に。中央が本人です。
新潟大学医学部保健学科を卒業後、新潟市内で看護師、保健師として勤務。千葉大学大学院看護学研究科博士後期課程を修了。新潟大学医学部保健学科、群馬大学大学院保健学研究科を経て、2026年より現職。
私は、保健師を養成する公衆衛生看護学領域の教育・研究に携わっています。地域で活動する保健師は、乳幼児から高齢者まで、また、健康な方から病気・障害を抱えた方までというように、幅広い年代・健康度の方や地域全体を支援の対象としています。そのため、保健師は、幅広い知識やケアの視点を持つこと、生活背景や文化、価値観を含めた対象の理解など、多くのことが求められており、講義で修得した知識をもとに、いかに演習や実習で実践力を身につけるかが重要であると考えています。
特に講義で修得した知識を活用し、かつ、実習にもつなげていく演習は、実施と改善を繰り返すことの重要性を感じています。学生に「どのような技術や思考力、態度を身につけてもらいたいのか」、「どのような視点を持ってもらいたいのか」等を意識しながら、演習内容や教材、演習時の問いかけ方を検討しています。「学生に、より実践力や思考力が身につくように」と願い、演習を実施する一方で、学生たちからは、しばしば「保健師の演習は事前課題が大変。」、「法律など覚えることが多い。」といった声が演習時に聞かれることもあるため、演習を立案・実施することの難しさも実感しています。しかし、そのような演習を乗り越えて実際に実習が始まると、学生たちが、「実習がうまくできた」、「住民の方々が喜んでくださった」とキラキラとした笑顔で報告してくれたり、住民の方に丁寧に関わる様子を見ることができたりする瞬間も訪れます。そのような瞬間は、何よりも嬉しく、学生の成長を感じると同時に、学生の声に耳を傾けながら、根気よく共に演習に取り組み、演習内容を見直しながら発展させていくことの重要性を実感する瞬間でもあります。
本学では、2023年度に1期生が入学し、選抜試験を経て、3年生から保健師課程の授業科目がスタートしています。3年生の演習では、学内演習はもちろんのこと、地域で暮らす人々の生活や健康、環境を理解するために、大学のキャンパス周辺を歩いて、地域を観察したり、住民の方々にインタビューしたりするなど、フィールドワークにも取り組んでいます。そして、今年度は、1期生が4年生となり、臨地実習がいよいよ始まります。実習に向けて演習を進める中で学生の声を聴き、学生の反応をもとに、領域の教員で演習を振り返りながら、3・4年生の講義と演習を連動させて内容の改善を検討しています。多くを学び、実践力も身につく実習となるように、講義・演習の段階から学生を継続的にサポートしていきたいと考えています。
本学は、2027年度に新潟科学大学(新科大 SHINKA
University)へと進化します。また、時代の変化とともに、求められる保健師像も変化していくことと思います。社会に求められる保健師になるための能力を身につけられるように、学生と丁寧に対話を重ねながら、ともに本学の保健師課程を創り上げていきたいと考えております。