看護系大学院では、看護師・保健師・助産師として働くなかで感じた疑問や課題を解決するために、必要な研究・実践・教育・管理能力を習得するためのプログラムが多数用意されています(講義、グループワーク、実習、各研究室で行うゼミ、論文作成など、形式は様々です)。修業年限は修士課程(博士前期課程)が2年以上、博士課程(博士後期課程)が3年以上となっており、必要な要件を満たすことで修士や博士の学位が得られます。また、保健師・助産師・養護教諭一種免許の受験資格や専門看護師になるための教育を修士課程で受けることができる大学院もあります。
大学院で学ぶメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・自立した研究遂行能力、教育者や管理者、実践者として必要なより専門性の高い知識や技術、能力などを学び、その後の実践に活かすことができる。
・修士や博士の学位を得ることで、大学や研究機関での教育・研究職へ応募することができる(学位以外にも、臨床・教育経験や研究業績などの条件を満たす必要があります)。
・修士や博士の学位を得ることで、医療機関内の管理職に就く可能性が高まる(学位以外にも、臨床実践能力や管理能力など、所属する組織が求める能力を有する必要があります)。
・修士や博士の学位を得ることで、国連や厚生労働省などの専門職へ応募することができる(学位以外にも、実務経験や語学能力などの条件を満たす必要があります)。
・大学院の授業や研究活動、学会参加などを通じて、幅広い人脈を得る機会が増える。
・専門看護師など高度実践看護師の教育課程がある場合は、認定審査に必要な教育要件を満たすことができる。
・保健師や助産師の教育課程がある場合は、過密なカリキュラムとなる学部で保健師や助産師の受験資格を取得する場合と比較して、じっくり学ぶ時間が得られる。
大学院へ進学するタイミングについては、基本的に大学卒業後いつでも可能です。ただし、多くの大学院では、受験時に看護師・保健師・助産師として働いた経験が求められる場合もあります。詳しくは、
大学院一覧および各大学院のホームページをご覧ください。(
こちらのリストもご活用ください。大学名をクリックすると、各大学のホームページに移動します)